ハロプロMVいまさら分析シリーズ!
今回はモーニング娘。の『Do it! Now』です。
本日の動画です。
この楽曲の位置づけ
『Do it! Now』は、2002年7月24日に発売されたモーニング娘。の15thシングル曲。
3期メンバー後藤真希さんの、モーニング娘。ラストシングルです。
前作『そうだ! We’re ALIVE』が、つんく♂×ダンス☆マンのラストシングルであり、最高峰ともいわれていました。
続く人気エースの卒業ということで、ここが時代の一区切りと考えるファンが多いようです。
また、6期オーディションの課題曲にもなりました。
後藤真希さんにあこがれていた田中れいなちゃんが、この曲を歌ってモーニング娘。に加入します。
バトンのような役割を果たしたというところからも、節目を感じさせるのかもしれませんね。
先への不安
重い雰囲気の曲に加え、閉鎖的なセット。
エースを失うモーニング娘。の今後に対する不安を表現しているように見えます。
所々にある階段を背にして歌う姿は、のぼることへのためらいなのでしょうか。
少し見下ろすような目線が多く、視聴者心理としても不安を感じます。
また、印象的なのが安倍なつみさんが水を飲むシーン。
卒業する後藤真希さんと共にグループを引っ張ってきたもう一人のエースが、疲れを見せるわけです。
他にもメイクシーンやカメラの映り込み、OFFを感じさせる衣装など…
表舞台で笑顔を見せてきたメンバーたちの、笑顔だけではない素を表現しているようです。
そんな不安を上手く表現しているのが、5期からセンターに抜擢された高橋愛ちゃんと紺野あさ美ちゃんです。
安倍・高橋ペア、後藤・紺野ペアがメインとなるわけですが、さすがに歌いなれた先輩とは対照的な2人。
「本当に大丈夫だろうか…」という表情が曲に合ってます。
0:25 の振り返って歌う場面。
“行こう”というセリフにも関わらず、不安な気持ちがにじみ出ています。
階段の先も真っ暗で不気味。
見えない将来に対して、「夢は叶うよ 絶対に叶うから」と自分に言い聞かせるような必死さがうかがえます。
一歩の重み
1:30~
「一歩一歩でしか 進めない人生だから 立ち止まりたくない」
この曲の全てをあらわしてるんじゃないかなと思う部分です。
ココを歌ってる高橋愛ちゃん。
後のエースとして、とても大きなものを背負った瞬間のように見えます。
過去の偉大な歴史と、先への不安とで板挟みにされたような状況でしょうか。
途中で登場する過去のCDジャケットや衣装、さらにはトロフィーの数々。
これらは単なるファンサービスではなく、先輩たちが積み上げてきたものの重みであると。
そんなプレッシャーに負けるように、階段へ座り込みながら歌う愛ちゃん。
一度目線を落としながらも、カメラを見上げる目線からは「やるしかない」というような、少女の決意を感じます。
最高のパフォーマンスと名高いプラチナ期への火種が、ココで生まれていたのかもしれないと考えるとアツいですね。
このように振り返るとイイ話ですよね。
しかし当時のファンにとっては、解散に向かっているようで気が気じゃなかったようですw
皆様の意見、間違った内容の指摘などがあればコメントください。
コメント