コラム

歌詞とダンスから感じる”波長”、モーニング娘。『ブレインストーミング』MVいまさら分析してみた

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現在のわたしの価値観から、過去の楽曲について振り返るハロプロMVいまさら分析シリーズ!

今回はモーニング娘。の『ブレインストーミング』です。

 

本日の動画です。

 

 

この楽曲の位置づけ

 

『ブレインストーミング』は、2013年4月17日に発売されたモーニング娘。の53rdシングル曲。

また6期メンバー田中れいなちゃんの、モーニング娘。ラストシングルです。

 

前作の『Help me!!』に続いてオリコン週間1位を獲得しました。

ここから56thシングルにかけてモーニング娘。史上最高の5作連続1位を記録。

再ブレイクと騒がれた”ワンフォー”体制へと繋がります。

 

リリース以降に行われたモーニング娘。の単独ツアーでは、8回中7回披露ということ。

コンサートではおなじみの曲となっています。

 




赤+青=紫?

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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=csmwgui5BMk

赤と青の衣装が特徴的ですね。

一部では「赤が動脈で、青が静脈」という声もありました。

 

わたしには、を表現しているように見えます。

赤と青が、ブレインストーミングによって紫になるイメージ。

 

どういうことかというと、紫は波長でみると特殊な色らしい。

私たち人間の感覚では赤と青のあいだに紫があるわけですが、波長では赤→緑→青→紫というふうになってて混ざらないようで。

なのに赤と青を足したものを紫と認識できる、フシギですよね。

 

人間には、錐体細胞という色の波長を感じるセンサーがあります。

波長が小さくなるにつれて、赤→緑→青と3つのセンサーが波長を感じとって色を認識します。

しかし、なぜか青の最後の方でもういちど赤が反応し、青の信号とは別に赤の信号を脳に送るらしいんですよ。

 

別々に受け取った赤と青の信号が、脳の幻覚ともいえるこの働きによって紫と認識される。

まさにブレインストーミングのような”精神錯乱”です。

 

デザインでも、一見混ざり合わないような2つの要素がブレインストーミングによって驚くような進化をみせることが多いです。

メンバーが思うままアイデアを持ち寄るさまを、赤と青の衣装で表現したのではないかと思います。




波長だらけ

 

波長という観点からみた衣装について述べましたが、その他にもいたるところで波長を感じることができます。

 

セット

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=csmwgui5BMk

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=csmwgui5BMk

バックの電飾が特徴的です。

衣装にメンバーカラーがない代わりに、ソロの抜きでは背景がメンバーカラーとなってますね。

 

そんなセットですが、スペクトラム波形(ビジュアライザ)による演出がされています。

EDM音楽とピッタリな組み合わせですね。

 

また、イントロの激しいダンスシーンをはじめとしたさまざまな部分でラデーションが使われています。

このようなところからも波長を感じることができます。

 

ダンス

 

「そんなの関係ねぇ!」でおなじみの振付ですが、注目してほしいのはそこではありません。

サビ終わりの一直線に並んで順にウェーブを作る部分、波形そのものです。

 

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=csmwgui5BMk

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=csmwgui5BMk

赤なのに一人だけ右にいる石田亜佑美ちゃんが、赤錐体の第二波をあらわしてるのかなーと。

 

振付を担当したYOSHIKO先生は「蛇をテーマにした」ということをおっしゃっていましたが、無意識にクネクネとした波形のようなものを感じ取っていたのかもしれませんね。

 


 

皆様の意見、間違った内容の指摘などがあればコメントください。

とりあえずこのシリーズ、やりやすいものから続けていきます!



コメント

  1. まりあ より:

    初めまして。

    ウェーブのところ、ヘビといいますが、私にはmorningのMを表現しているように見えましたよ。
    仮にあれが波長だとすれば、全3回あるM構成は順番が全てばらばらですが、もしそのような意図があったのなら赤→青の順で固定されるはずでは?赤の方が波長が長いので1人多いというのは納得できますが。

    あと、私は色彩理論を専攻してたので、その目線からこの衣装を見た場合、
    色相環という色を並べたわっかのような図があって、色相環上で等間隔に三角形を形成する3色というのは調和のとれた色の組み合わせになります。色彩調和ともいいますね。

    その中でもっともよく使われるものは「赤・青・黄色」の3色です。(光の三原色ではないので赤青緑ではないです。あくまでも色相環上で。)
    その上でこの衣装を見ると、赤と青の衣装に、それぞれが金色の髪飾りやベルト、衣装のスタッツ等、ところどころに金色が散りばめられていて、かなり色相環を意識した3色の配色がみられます。
    これは赤と青を足した紫というより、赤・青・黄色(金)という3つをたして”調和”を表しているのではないかと思います。
    ブレインストーミングには錯乱だけではなく、結合改善という別々の物から新たなものを生み出すという意味もあります。
    ゆえに、赤と青の衣装に関係なく、黄色(金)の髪飾りやスタッツは全員が身に着けていますよね。これはまさにこの結合改善を表しているのではないでしょうか?

    【波長だらけ セット】
    の段落の5行目、ラデーションが太文字にされ、「グ」が太文字から除外されています。

    • hell-met より:

      最後のウェーブは赤→青になってるんですが、だーいしだけ赤なのに離れてるんですよね。
      ここがまさに赤錐体の二度目のピークのようなだぁと。
      おっしゃる通り、意図があるなら統一してほしいところですがw

      なるほど色の三原色という観点もありましたか、確かに金の装飾も特徴的です。
      衣装の赤+青=紫に装飾の黄色が加わっていく、ブレインストーミングで案が積み重なって精錬されていくさまを表わしているようですね。

      ご指摘ありがとうございます、訂正いたしました!

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