モーニング娘。’18の65枚目シングルから『A gonna』のミュージックビデオが公開されました。
メンバーの衣装や映像の構成など、なにかとダサさが好評(?)のようですね。
毎度のことクセの強いつんく作品ですが、分析していきたいと思います。
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『A gonna』のミュージックビデオが公開
モーニング娘。’18の65枚目シングル『Are you Happy?/A gonna』が、6月13日に発売されます。
その中から『A gonna』のミュージックビデオが公開されました。
ブラックミュージック・ヒップホップのような力強い音楽。
ダンスもかなりの雄々しさで、かっこよく仕上がってるんじゃないでしょうか
ただそれだけに、可愛らしい衣装が違和感を生んでいます。
この絶妙なダサさに対し、毎度のこと賛否両論がまき起こっていますね。
- 「やはりダサさあってのハロー!プロジェクトだ」
- 「しまむら感のある衣装が、さすがにダサすぎて見てられない」
可愛い女の子たちにゴリゴリの曲を歌わせるという組み合わせに関して、個人的にはそれほどダサいと思いません。
衣装は統一感のなさをコンセプトにしてるんでしょうが、たしかに改善の余地があったのかもしれませんね。
ロングスカートに縛られてる感じがする石田亜佑美ちゃんと、無駄にアクティブなイメージの森戸知沙希ちゃん。
とりあえずこの2人の衣装だけでもチェンジしたいところ。
また、尾形春水ちゃんラストシングルとしての特別感はほぼ無いですね。
進学が決定しての卒業発表ということですから、時期的にはとくに意識して作ってないんじゃないかと。
もう1曲の『Are you Happy?』に期待した方がいいんでしょうか。
わがままに生きたら『A gonna』
『A gonna』(えーがな)というタイトルとは裏腹に、否定的な歌詞の目立つこの曲。
話題となっている、日大アメフト部への批判に聴こえるとの声もあがってましたね。
しかしそんな歌詞を「えーがな」と肯定的に読みかえたとき、つんく♂さんが本当に伝えたかったものが見えてくるんじゃないかと。
私には「わがままに生きよ」というメッセージが感じられます。
1つずつ詳しく紹介しましょう。
責任者が無いならば 組織である意味がない
勇気と知恵を絞り出して 美学ある生き方でGO
責任者が無い=組織として目指すべき道が定まっていないのであれば、組織に身をおく意味もない。
だから目標を明確にしろということではなく、組織にとらわれず自由に行動してみたら「えーがな」と言っているように聴こえます。
わがままに自分の価値観を信じて突っ走ってみろと、すなわち個人の力が試されているんですね。
愛の押し売り 迷惑だけど
愛の押し売り 迷惑だけどきっぱり断れないも 同罪
きっぱり断れないも 同罪
「いくら押し売られたとはいえ、きっぱり断らない方も悪い」というような、どちらが悪いのかというネガティブな表現に聴こえます。
”迷惑”や”同罪”といったワードがあるのでそう感じるのも無理はありません。
しかしこれも、愛の押し売りは相手のわがままなんだから、自分もきっぱりと断るわがままっぷりを見せたら「えーがな」と言ってるんじゃないでしょうか。
AH 化粧のノリが悪いな 寝不足寝不足寝不足のせいにして
もうそろそろ時代は 未来へ未来へ未来へアップデート
実際はともかく、化粧のノリが悪い原因を「寝不足のせいにして」おいたら「えーがな」というワガママさ。
寝不足という過去を思わせるワードと未来の対比によって、とにかく先を見ているという表現に感じられます。
原因や犯人探しよりも、これからのことを考えようということなんでしょうか。
好きなようにさせたのなら あとでとやかく言うんじゃない
人生全て自分の責任 過去になんて縛られないで
第三者からの過剰な制裁を受けてしまう今の時代、そこまで考えてるとなかなか前へ進めません。
権限を与える人間に対して「あとから文句を言うな」と。
ただ一方で、自分の決断に対してあとから後悔をするなという風にも聴こえます。
変えられない過去の自分ですらもはや他人で、こうしている今こそ自己責任として動くべきなんでしょう。
「A」へのこだわり
『A gonna』のミュージックビデオでは、いたるところに「A」が飛び出します。
そのこだわりからして、何かメッセージがあるというのはビンビン伝わりますよね。
わたしから見て、この「A」には2つの意味があるんじゃないかと思いました。
ひとつずつ紹介します。
全員が「A(エース)」
メンバーの手から放たれる「A」のエフェクト。
映像作品としては、ちょっとクドイぐらいに使われてますね。
エフェクト自体を目立たせるならば、それこそエースのような立ち位置のメンバーにポーズをとらせるハズ。
みんなが「A」=「個」として輝ける存在だということを伝えたかったんじゃないかと思います。
『A gonna』に限らず、今のモーニング娘。はオールスター感で売っているように見えます。
その点からも、メンバーの個性を重要視しているに違いありません。
ほかにも「A」を表すポーズがいくつかあり、個性の多様さを感じました。
メンバー全員の衣装に「A」のマークが入ってたり、そもそも統一感をもたせなかったりというのも納得がいきます。
セットの小道具やたくさんの布たちは、そんな個性の表れなんでしょうか。
おかげですこし散らかっているのも、「わがままに生きる」さまを表現しているように見えてきますね。
頂点「A」に登りつめる
なんか流星ボーイを思い出すんですが、それは置いといて…
個々が「A」のポーズをとりつつ、全員でも「A」のフォーメーションを作ってます。
タイトルの『A gonna』は、まさにグループで頂点を目指すという意味なんじゃないかと思いました。
脚立をつかって「A」を表現していますね。
のぼるための道具として高みを目指すイメージもあり、素晴らしいチョイスではないでしょうか。
というかそもそも脚立自体が「A」というデザインにムダがなくて、感心させられるレベルですわ。
▼『Are you Happy?』歌詞・MV分析
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