コラム

初心忘れるべからず。『ドスコイ!ケンキョにダイタン』MVいまさら分析してみた

コラム

現在のわたしの価値観から、過去の楽曲について振り返るハロプロMVいまさら分析シリーズ!

今回はこぶしファクトリーの『ドスコイ!ケンキョにダイタン』です。

 

本日の動画です。

 

 

この楽曲の位置づけ

 

『ドスコイ!ケンキョにダイタン』は2015年9月2日に発売された、こぶしファクトリーのメジャーデビューシングル曲。

オリコン週間ランキングでは3位を記録し、好調なスタートを切りました。

 

作詞・作曲を手がけるのは星部ショウさん。

今ではこぶしファクトリーになくてはならない存在ですが、この当時はナゾにつつまれた作家でした。

グループの駆け出しともあいまって、とにかく新しさを感じる組みあわせ。

自らをこぶしファクトリーの「同期」と称するほどの絆は、ココからはじまりました。

 

また、初のオリジナル曲『念には念』で打ちだしたコンセプトが、ココでぞんぶんに表現されています。

こぶしファクトリーの軸ともいえる曲ではないでしょうか。

 




初心をわすれない

 

ライナーノーツによると、この曲で伝えたかったことは「初心を忘れない」。

こぶしファクトリーのメジャーデビュー曲であると同時に、星部さんとしても自分に言いきかせるような部分があったんでしょうね。

曲をつくる側と演じる側、おたがいの想いが重なったことによる強い迫力を感じます。

 

歌詞にはそういった部分がストレートにあらわれています。

「ひねりがない」という酷評の声もおおい星部さん。

しかしその真っすぐさが、こぶしファクトリーにはぴったりだと思うんですよ。

 

詳しく見ていきましょう。

 

勝ち続けるためにゃ

コツコツ研鑽を 積まなければならない ならない

 

「ならない」って2回くりかえすところ。

出ました念入り。

音楽としては1度でも成りたちますし、ことばの意味でも「研鑽を積む」ほかに選択肢はないんですよ。

しかしくりかえすことで慎重さを強調しています。

サビに勢いをつなげるという意味でも、重要な役割をになってる部分ですね。

 

また全体的にいえることですが、歌には適さないことば選びが多いです。

”コツコツ”と”ケンサン”って続けていいにくいじゃないですか。

リズムが作りにくい歌詞だとおもうんですよ。

 

このノドにつっかかるようなもどかしさが、つよく自分に言い聞かせているような丁寧さを感じさせます。

メンバーたちはココで「しっかり歌う」ということが求められ、迫力のあるパフォーマンスを生んでいるんだろうなと。

 

ドスコイ!謙虚に大胆 鯔背だね

 

”ケンキョ”、”ダイタン”、”イナセ”

熟語の連発によるリズムと迫力が印象的。

5・7・5を思わせる構成になってて、日本人に根付いた心地よさがあります。

”ドスコイ!”という勢いづけから熟語ラッシュにつながる流れも素晴らしい。

 

”ケンキョ”のK音と、”ダイタン”のD音で、太鼓っぽくきこえてこないですか?

太鼓の音からスタートするこの曲。

MVでもなにかと主張のつよいところに置いていますね。

”勇ましさ”をイメージする楽器として、あらゆる部分に太鼓の要素をちりばめていると感じました。




追う者の強さ

 

MVではメンバーどうしの鬼ごっこが繰り広げられます。

鬼ごっこは、戦況が一瞬で変わってしまう遊び。

タッチされれば、たちまち追う側になります。

油断ができません。

 

また、力士が登場するのもインパクトがあります。

(本業は声優らしいw)

 

なかなかよくわからない立ち位置の力士さんですが、鬼の味方についてるように見えます。

勝負はいつでも追いかける側が強い

ということなのでしょうか。

だからこそ勝っているときでもケンキョに、努力をおこたらないと。

 

そんな表現を強調させるような歌詞がこの部分。

誰もがニッポンを憂いてる 順風満帆だった遠い過去

不況だなんだと言われても 全部ダメになったわけじゃない

 

”ニッポン”という大衆的なメッセージを込めながらも、ヲタクは暗示します。

順風満帆だった遠い過去・・・

まさにハロー!プロジェクトのことですわ。

世間では古いだのなんだの言われているわけですが、全部がそうじゃないと。

 

また、メンバーたちには研修生として苦汁をなめつづけた経験もあるわけです。

「いまからわたしたちが追い上げてみせる」という姿勢がみえますね。

実際にココから日本レコード大賞の最優秀新人賞を獲得するんですから、たいしたもんですよ。

 

そんなこぶしファクトリーもデビュー2周年をむかえます。

いまはケンキョですか?

いつまでもこの曲を披露しつづけられるグループであってほしいと思います。

 

 


 

皆様の意見、間違った内容の指摘などがあればコメントください。

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コメント

  1. ロン・パ より:

    ケンキョにダイタンが太鼓ってのは無理あるだろ・・・。
    太鼓の達人やりすぎじゃないですかね~。
    カッ っていうふちの音と、ドン っていうまさに太鼓の達人から連想したKとDっていう、まさにゆとり世代の産物みたいな発想ですね。
    あっ、まさにって2回も念入りにいっちゃった☆

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