こぶしファクトリーの6枚目シングルから『きっと私は』のミュージックビデオが公開されました。
つんく♂さんの手がけた作品ということで、こぶしファクトリーとしては予想外の展開です。
話題の楽曲、分析していきたいと思います。
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初の書き下ろしつんく曲!『きっと私は』のMVが公開
こぶしファクトリーの6枚目シングル『きっと私は/ナセバナル』が、8月8日に発売されます。
その中から『きっと私は』のミュージックビデオが公開されました。
この『きっと私は』は、つんく♂さんの作詞・作曲です。
こぶしファクトリーにとってつんく♂さんの手がけた曲を発表するのは『ラーメン大好き小泉さんの歌』ぶり、かつ書き下ろし曲としては初めてなので話題になっていますね。
つばきファクトリーがメジャーデビュー前からつんく♂曲を歌っていたので、対立構造からして「こぶしファクトリーはつんく♂に頼らない」という意志があるのかなぁと勝手に思ってました。
メンバーの脱退にともなう路線変更がみえる現在のこぶしファクトリーですが、つんく♂曲の発表もその一環といえるかもしれません。
Rapアレンジには2017年の末にこの世を去ったU.M.E.D.Yさんが参加しています。
U.M.E.D.Yさんといえばモーニング娘。の『ジェラシー ジェラシー』や『シルバーの腕時計』、ハロプロ研修生『恋したい新党』、他にもBerryz工房、℃-ute、スマイレージなどのさまざまなラップアレンジを手がけてきました。
最近のこぶしファクトリーも積極的にラップを取り入れていたということで、そんなU.M.E.D.Yさんの遺作を歌えることに喜びを感じているハズ。
また今回のミュージックビデオを監督したのが渋江修平さん。
かつてテレビ番組のオーディションで勝ち進み、モーニング娘。’15の『青春小僧が泣いている』MV Another Ver.を製作することになった映像ディレクターさんです。
渋江修平さんの作品は、どれも疾走感があったりファンタジーな世界観が特徴ですよね。
一方『きっと私は』のミュージックビデオは穏やかで日常的なイメージですが、しっかりと曲のメッセージを盛りこんだ映像に仕上がっています。
そんな『きっと私は』について、わたしなりの分析・考察をしていきたいと思います!
支えあってこその人間
この『きっと私は』では、人と人の支えあう姿が強くイメージできます。
とくに気になったのは、おなじフレーズがなんども繰り返されているAメロ。
人間孤独にゃやっぱ勝てない 人間孤独にゃやっぱ勝てない
人間孤独にゃやっぱ勝てない 人間孤独にゃやっぱ勝てない
こんなところじゃ負けらんない こんなところじゃ負けらんない
こんなところじゃ負けらんない ちゃんと見ててよ Everything
「人は1人では生きていけない」という声が集まり、だんだんと前向きになっていく光景が浮かびます。
映像ではメンバーが1人ずつ増えていき、チカラを合わせて問題を解決する姿がみられますね。
メンバーだけでなく警官や村人たちも出演している、このミュージックビデオ。
描かれているストーリーを図解してみると、こんなカンジではないでしょうか。
① こぶしファクトリーが村の人たちを助ける
② 村の人たちがこぶしファクトリーを応援する
③ こぶしファクトリーがアイドルとして成長する
④ 成長したこぶしファクトリーが家で落ち込むメンバーを応援する
見てわかるとおり、関係性を循環させているのが面白いですね。
ひとつずつ解説します。
① こぶしファクトリーが村の人たちを助ける
足をケガして荷物が運べなくなったおじさんや、木に風船が引っかかってしまった子供など…
さまざまな理由で困っている村人を、こぶしファクトリーのメンバーたちが助けます。
② 村の人たちがこぶしファクトリーを応援する
歌っているこぶしファクトリー5人の背後から声援をおくる村人たち。
なかには困っているところを助けられた人もおおく、メンバーとの強いつながりを感じます。
③ こぶしファクトリーがアイドルとして成長する
アイドルを目指しているのか、パフォーマンスの練習をしているこぶしファクトリーの5人。
不自然に吊り下げられた蛍光灯や、なぜかカメラのほうを向いた扇風機が気になります。
どこかステージを模しているようにも見えますね。
屋外でりっぱな衣装に身をつつみパフォーマンスをするこぶしファクトリー。
応援してくれるファンもあらわれ、アイドルとして成長したすがたを見せているようです。
練習中に置いていた招きネコや寝仏像などが、ホンモノの観客になったということなのでしょうか。
④ 成長したこぶしファクトリーが家で落ち込むメンバーを応援する
家で落ちこんでいるメンバーにエールを送る、成長したこぶしファクトリーたち。
こうして応援されたメンバーが元気を取り戻し、また村人を手助けするというながれを想像させますね。
また、ここのラップでは過去と未来のことを歌ってます。
未来を語り合ったあの時 でも過去に涙したあの夜
映像でも成長したメンバーと、レッスン中のメンバーがそれぞれ登場します。
ちょうど未来と過去の姿をあらわしているのでしょうか。
これまでも、チカラ強く背中を押してくれるような楽曲をおおく歌ってきたこぶしファクトリー。
ふだんはパフォーマンスに元気づけられている私たちですが、そんなファンの存在も回りに回ってメンバーたちの原動力になっているのかもしれませんね。
情けは人の為ならず
この『きっと私は』で、もうひとつ重要なメッセージが「まず自分から動く」ということ。
人は支えあうべきですが、だからといって受け身ではダメだと言っているんじゃないでしょうか。
それをあらわしているのがラップのはじまり部分。
叫べ!ひとりで。
支え合いを強調するのであれば、ひとりではなくみんなで叫びそうですよね。
しかしみんなで叫ぶにも、最初に声をあげる人がいるハズです。
まずはひとりで叫んでみることが、支え合いの循環をつくることになるんじゃないでしょうか。
「④ 成長したこぶしファクトリーが家で落ち込むメンバーを応援する」シーンでは、そんな行動の1歩目を応援しているのかもしれません。
家の中に入ってくるわけでもなく、あくまで玄関から応援されているだけという微妙な距離感。
落ち込んでいるメンバーにとっては、どこか幻想をみているようにも思えます。
成功した姿をイメージすることで、自信をもって踏み出すことができる。
「屋外=ポジティブ」で構成していたのも、ココで行動を促しているように見せるためだったのでしょうか。
そう考えると、タイトルにもなっているこの部分が深くきこえてきます。
きっと私は出来る きっと私は光る
一見、自分に言いきかせているようなこの歌詞。
しかしそれだけでなく、自分の行動によって支え合いの連鎖が生まれ、どこかから返ってくるエールなのかもしれませんね。
まさに「情けは人の為ならず」。
とりあえず動いて見ましょう。
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