コラム

モーニング娘。’17 『若いんだし!』のMVを分析・考察してみるしィ!

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モーニング娘。’17の64thシングル「邪魔しないで Here We Go!/弩級のゴーサイン/若いんだし!」が10月4日に発売されます。

今回はそのなかから『若いんだし!』のミュージックビデオについて分析・考察していきます!

 

本日の動画です。

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とりあえずやってみれば?

 

「わたしはいったい、なにをやりたいんだろうか。」

「幸せになるには、なにをすればいいのだろうか。」

若いときはそんな悩みが絶えません。

 

じゃあ全部やればいい

というのがこの曲のメッセージでしょう。

 

”行動”をうながすという意味では、おなじく64thシングルの『弩級のゴーサイン』に近いものがありますね。

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しかし”行動”へのきっかけに大きな違いが見られます。

『弩級のゴーサイン』はタイトル通り、ゴーサイン待ちということで外的要因をつよく感じます。

対して『若いんだし!』は、まだ若いという自らの”気づき”による行動。

 

若いんだし 無限だし

勇気がそりゃ必要な時もあるだろが

WOW WOW WOW

結果を先に気にすんな!

 

情報があふれるこの時代に、やりたいことをハッキリと決められるほうが珍しいと思います。

それが「心の底から思ってて、後悔しないこと」だったらなおさら。

 

だけど悩んでる時間はない、とにかく行動しよう!

というのがよく聞くことばですね。

大学を卒業してからは、わたしもこの考えが強くなってしまいました。

 

しかしこの曲では逆のアプローチ。

若いキミには時間がたくさんあるんだから、思いついたこと全部できる。

悩むこと自体に意味がないよ、と。

 

たしかに、若いころというのは時間が無限にあると思ってました。

「時間はないんだ!」といわれても、なかなか行動までは変わりません。

でも「時間は無限にある」なんてハッキリ言われれば、じゃあやりたいことからでもやろうかなってなるじゃないですか。

 

とにかく動きはじめたらコッチのもんで、あんなにダルいと思ってたこともすんなり手がつけられますからね。

若者の心理を見抜いたメッセージだと思います。

ほんとアラフィフなのが信じられない感性してますわ、つんく♂さん。




工藤遥の歩み

 

この『若いんだし!』を含む64thシングルは、工藤遥ちゃんにとってラストシングルです。

卒業メンバーとしての役割がかなり明確になっていますね。

 

工藤遥ちゃんの卒業演出
  • センターポジション
  • ひとりだけ短パン
  • Doフォーメーション

などなど。

 

とくに印象的なのは、工藤遥ちゃんが歩くところ。

バックのさわやかな緑から若々しさが感じられますね。

 

歩みを進める工藤遥ちゃんと、通り過ぎていく風景。

時のながれを思わせる構図ではありますが、ひとつ気になったのは工藤遥ちゃんが左に向かって歩いていること。

よくあるグラフや動画のシークバーをみても、時間軸としては右に歩いていくのが自然です。

左に向かっているのを「逆行している」と考えれば、これまでの回想シーンにも見えてきますね。

 

そんななか工藤遥ちゃんに向かって歩いてくる10期メンバー。

ほかのメンバーは立ち止まっていますから、あきらかに扱いが違います。

工藤遥ちゃんとしても、ずっといっしょに活動してきた10期メンバーの記憶は特別だという表現なんでしょう。

 

やっぱりこの空は続いてる

結局あの人と繋がってるんだよ

快晴ではないのが悔やまれますが、こればっかりは仕方がない。

 

回想でいうと、記憶からとりだしたようなシーンもありますね。

落ちサビあたりでメンバーがたわむれている部分など、すこし鮮明さを落とすエフェクトがかかってるところがあります。

光の映りこみもあり、なにかフィルタをとおした映像にみえますね。




人生という名のバス

 

もうひとつの印象的な部分として、バスのシーンが あります。

リスナーさんからは「”モーニング娘。”というバスなのではないか」とのコメントをいただきました。

 

わたしも最初はそうかなーと思ってましたが、ちょっと見かたが変わりましたね。

やはり工藤遥ちゃんメインの曲であるということを考えると、

バス=工藤遥の人生

という表現なのかなと。

 

われわれから見れば「モーニング娘。に工藤遥ちゃんが加入した」というイメージでしょう。

しかし工藤遥ちゃんには「自分の人生にみんなが登場した」というふうに見えてるはずです。

メンバーがバスに乗り込むシーンは、まさにそんな状況ではないでしょうか。

 

しょっぱな、1人だけバスに乗ってるシーンがありますよね。

あの孤独さや寂しさは、まさに工藤遥ちゃん自身が感じつつあるものだと思います。

振りかえる心はあっても、バスは進んでいってしまうはかなさ。

 

無くしたものばっかり数えても

なんにも未来には繋がらないんだよ

 

「時間は無限にある」といいつつも、確かに過ぎさった現実をみせてくるあたり憎いですねぇ。

工藤遥ちゃんの場合はモーニング娘。として成長してきた部分もあるので、100%未来ではない多感な年ごろではあります。

 

けっきょく「若い」かどうかは気持ちしだいで、年齢ではない。

そんな可能性を感じる作品でした。

 

まとめ

思ったもん勝ち。

 

あわせて読みたい書籍

やりたいことだけでいいから、とにかく”今”を精いっぱい生きる。

その先に自分なりの正解があるんじゃないかなぁとおもいます。

でもコレが難しい。


 

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