Kindleを買ってから、Amazonさんがどんどん本をおススメしてくれるので忙しいんじゃ~。
その中にずっと気になってた、和田彩花ちゃんの『乙女の絵画案内』があったので即ポチ。
これが予想以上に良かったので、今更ながら紹介したいと思いますw
本日の動画です。
『乙女の絵画案内』読んでみた
この本はアンジュルムのリーダー”あやちょ”こと和田彩花ちゃん初の絵画評本です。
和田彩花ちゃんは美術が好きすぎて、大学で美術史を専攻しているとのこと。
その知識をいかんなく発揮しているんじゃないでしょうか。
絵画というのは、
「正解のない謎解きゲーム」
みたいなもんです。
作者の性格や社会背景などをもちいて、絵の意図をよみとるという楽しみかたができます。
もちろん見る人によって、とらえ方はさまざま。
ですので他の人が感じた世界というのも、また違った面白さがあります。
アイドルという特殊な価値観から展開される絵画評を楽しむことができる一冊となっています。
絵画はもちろん和田彩花ちゃんのことも、より知ることができました。
ところどころにグループの話をおり交ぜたりと、オタクにもうれしい内容となっています。
「人間らしく」生きる
本のなかに、すごく心打たれる言葉がありましたので抜粋します。
「アール・ヌーヴォーは、人間と芸術の関係をとてもよく表していると思います。 生きていくために芸術は絶対に必要というわけではないけれど、それを求める心があるからこそ人間なのです。どんどん便利になる生活によって、逆に失った ものもあるんじゃないかな。アール・ヌーヴォーは、人間らしさを取り戻すための象徴のようなものだったのかなと感じました。」
『乙女の絵画案内 「かわいい」を見つけると名画がもっとわかる (Japanese Edition)』by.和田彩花
「アールヌーヴォー」とは装飾的な様式を目指した運動のことです。
18世紀半ばにヨーロッパでおこった産業革命により、効率のよいものづくりができるようになりました。
しかし同時に、粗悪品や出来のわるいデザインも多く出まわることに。
そのような中で、高い芸術性をもとめて起きた運動が「アールヌーヴォー」です。
和田彩花ちゃんはアールヌーヴォーの芸術性を「人間らしさ」と表現しているのですね。
これは現代でも言えることです。
機械ができる仕事は機械がうばい、人同士のやり取りもコンピュータが制御する。
これからますます、機械に”生きさせてもらう”人が増えていくでしょう。
そんな時代の中で、自分にしかできないことを求め続けることが「人間らしく」生きるということではないでしょうか。
人間……便利……進化…ん?
我ながらタイムリーな時期に読んだもんですw
生活は豊かになったのに、心はちっとも満たされない。
自分のことのはずなのに、なぜか自分にはわからない。
今日まで進化してきた代わりに、人間のすべてともいえる最も大事な部分が退化してしまった。
何のために生きていくのか、本当の”私”を見つけてほしい。
そんなメッセージを感じます。
この「人間らしさ」を訴えるアンジュルムのパフォーマンスは、現代のアールヌーヴォーとも言えるのではないでしょうか。
おまけ
リスナーさんからいただいたライブツアーのコレクション生写真です。
ちょうど、あやちょが当たったんですよ!!
非常に美しいです…。
この流れで見ると完全に芸術ですやん。
くださった方本当にありがとうございました!m(_ _)m
皆様の意見、間違った内容の指摘などがあればコメントください。
シェアもよろしくおねがいします‼
コメント