コラム

ヒトの心を動かす!モーニング娘。の楽曲タイトルにつまったコピーライティングのワザ

コラム

2017年で結成20周年を迎えるモーニング娘。

これまでリリースした楽曲も300以上にのぼります。

進化しつづけるメンバーたちと楽曲に、われわれは心をつかまれ続けているわけですよ。

 

ということで今回はそんなモーニング娘。の楽曲から、ヒトの心を動かすテクニックがつまったタイトルを紹介していきます!

 

本日の動画です。

 

 

”ギャップ”をつかったタイトル

 

2つのことばをつかって”差”を感じさせるというテクニック。

こうすることで、それぞれの意味を強調させます。

マイナスからプラス、左から右にココロを動かす。

まさに感動させるということですね。

 

そんなテクニックを用いたタイトルを紹介しましょう。

 

大好きだから絶対に許さない

 

“大好き”と”許さない”が逆の意味をとり、互いに引きたててます。

また”絶対に”がつくことで後者をさらに強めていますね。

複雑な憎しみという曲の意図が見えてきます。

 

愛しく苦しいこの夜に

 

“愛しい”と”苦しい”という2つの感情。

これらを互いに強めつつ”この夜に”につなげています。

恋人に会えないときの切なさが、臨場感をもって伝わってきますね。

 

「すごく好きなのに…ね」

 

”好き”なんですよ。

”なのに…ね”??

いやなに???

 

気になりますよね。

未知に対する欲求をくすぐってきます。

 

時空を超え 宇宙を超え

 

コレは逆と言えないかもしれませんね。

しかし互いの意味を強めるという意味では、似てると思います。

 

時空という4次元と、宇宙という3次元。

次元をまたぐことで、とんでもなく大きいものをイメージさせます。

哲学的なメッセージを予感させるタイトル。




”くりかえし”をつかったタイトル

 

とにかく言葉をくり返して強調させるというテクニック

つんく♂さん御用達のヤツですねw

 

これはいくらでもあるので、一部だけ紹介します。

みなさんも探してみてくださいw

 

ジェラシー ジェラシー

 

とんでもなく”ジェラシー”しているということでしょうか。

煮えたぎってますねぇ。

 

しかし、つんく♂さんにしては珍しく”!”などの誇張表現がありません。

静かに燃えるさまが、表面にあらわれない現代的な姿をイメージします。

実際の曲にあってますね。

 

抱いてHOLD ON ME!

 

日本語と英語でくりかえすパターン。

ただ同じ単語を繰り返すよりも、くどさがおさえられた表現になってます。

 

メッセージは一つに絞りながらも、音のリズムが作りやすい。

うまい方法ですね。

まぁ深読みしたときの稚拙さは否めませんがw

 

『Ambitious! 野心的でいいじゃん』も同じテクニックですね。

 

さよなら SEE YOU AGAIN アディオス BYE BYE チャッチャ!

 

日本語、英語、スペイン語などなど

いろんな言語でくりかえし、世界の広さを感じさせます。

曲のスケールも大きく見えてきますね。

 

好きで×5

 

最 終 手 段

いやでもこれ、けっこう戦略的。

 

感動を狙うフレーズって、意図を読みとらせる(予測される)まえに言いきるのがポイントだと思ってるんですよ。

だから短いほうがイイ。

好きで好きで好きで・・・・

あぁ続くのね

ってなるじゃないですか。

 

それが”×5”で、イッキに伝わる。

意味が凝縮されてるんですねぇ。




感動詞をつかったタイトル

 

心には心をぶつけろ!

ってことで、感動詞をいれて相手を誘いこみます。

 

そんなテクニックを使ったタイトルの楽曲を紹介しましょう。

 

そうだ! We’re ALIVE

 

アタマに”そうだ!”がつくことで迫力が増していますね。

”We”がメンバーたちだけでなく、われわれも巻きこむ働きかけに変化。

「生きている」というありきたりなメッセージにぴったりのまとめ方ではないでしょうか。

 

わ~MERRYピンX’mas!

 

「MERRYピンX’mas!」だけだと、元気いっぱいのカワイイ女の子サンタたちを想像しませんか。

そこに”わ〜”がつくだけで、脱力感のあるタイトルに生まれ変わります。

レインボーピンクのイメージそのもの。

 

数字をつかったタイトル

 

数字から感じられる具体性には、不思議な説得力があります。

ことばをうまく数字に置き換えると、印象に残りやすくなったりしますね。

そんなテクニックを使ったタイトルの曲を紹介します。

 

大好き100万点

 

とにかく大好きだということを、とんでもなき大きな数字である”100万点”をつかって表しています。

抽象的なものを無理やり具体的に表現することで、よりイメージがつかみにくくなりませんか。

いまで言う「5000兆円欲しい」みたいなもんですよ。

 

とにかく大きな数字を!という幼さもカワイイ。

 

愛して 愛して 後一分

 

少しでも長く愛してほしいということを”一分”という数字をつかって表現。

でも普通なら”一秒”にしませんか?

 

”一分”になってることで、すこし甘えるような欲を感じさせます。

語呂もこちらの方がイイのでうまいですね。

 

恋愛レボリューション21

 

発売されたのが2000年の12月、20世紀の終わりでした。

21世紀に対する希望でいっぱいだったハズ。

“21”という数字に未知のワクワクを感じていたわけですね。

 

革命が求める新しさを、”21”という数字で表したタイトル。

当時のひとびとの感性をつよく刺激したからこそのミリオンセラーです。

 

参考書籍

 

今回、参考にした本です。

 

コピーライターさんによるテクニック本。

人を動かす・納得させる、

Yesと言わせる!

そんなコトバのつくりかたがわかりやすく書かれています。

 

売れるまでに苦労したという著者ならではの、超論理的なコピーライティング術。

「伝え方が9割 1」もありますが、「伝え方が9割 2」を読めばほぼすべて書かれてます。

 

ただ「伝え方が9割 1」にくわしく書かれている内容のほうが初歩的で使いやすいイメージ。

着実に学びたい人は「伝え方が9割 1」から読むことをオススメします。

 

まとめ

ヒトが動くのには理由がある!

 


 

皆様の意見、間違った内容の指摘などがあればコメントください。

 

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